呼吸と腰痛の関係
呼吸が浅い、大きく吸うことや、しっかり吐くことが苦手という方は、腰痛になることが多い?
呼吸が「浅い」という言い方は、吸ったり吐いたりする量(換気量)が少ないことを言います。口や鼻から吸い込んだ空気は、肺の中に入ります。肺は周りにある肋骨に包まれて、下にある横隔膜に支えられています。つまり、肺に入る空気の量は、肋骨や横隔膜の動く範囲にしか取り込まれません。そこで、今回は、肋骨の動きについて腰痛との関係をご説明いたします。
肋骨は、一本、一本が背骨と胸にある胸骨という骨に支えられて、上の絵のようにして呼吸や姿勢に合わせて動くことができます。この動きが背骨と一緒に動くことによって、背伸びができたり、背中を丸めてしゃがむことができます。
しかし、呼吸が浅くなる、リラックスして息を吐くことができない人は、肋骨はあまり動かないで、いわゆる深呼吸のように胸を前につきだして息を吸い込むことが、癖になっています。
うつ伏せになって下の絵のように寝て、息を吸う時に背中の広がりを感じることができますか?
背中の広がりをしっかりと感じられる人は、背中を丸めてしゃがむことができます。うつ伏せなのに、胸の広がりしか感じられない人は、背中を丸めることが苦手なはずです。
息を吸ったら、肋骨が広がって背骨が伸ばしやすく、息を吐いたら、肋骨が小さくまとまって背骨が丸めやすくなります。腰痛で治療に来られる方の多くは、肋骨は大きく開いたままの呼吸をされています。いつも、胸を前に広げたままで、息をすったり、吐いたりを繰り返してしまうと、歩くときも、座っていても、毎日の睡眠の時も、背中の筋肉を使って胸を広げた呼吸を繰り返します。背中を伸ばして、胸を張った姿勢が、腰痛の原因になります。
肋骨が広がって動きが少なくなってしまっていることが、腰痛の原因の場合、当院では運動療法で、肋骨の動きを本来のしっかりと息を吐きだせる状態をつくっていきます。
ここでお伝えした背中を丸めることと猫背とは、起きている状況が違うので、猫背についてはまたの機会に、お伝えいたします。
安永整骨院
811-3222
福岡県福津市津丸1200−1
☎︎0940-43-7225
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